3階建てのエコハウス
少し秋っぽい気候になってきましたね。
さて、今回は“3階建てのエコハウス”について書かせて頂きます。なぜ、このような内容なのかといいますと、現在、京都市内で建築させて頂いている住宅がまさにその内容だからです。
実は、あしづかホームでは、エコハウスを手掛け始めてから3階建ての建築経験がありませんでした。
普段は、滋賀県をメインとして仕事をしているため敷地の広さなどの状況から2階建てのご依頼が殆どです。
個人的には、いつか機会があれば、街中で“3階建てのエコハウス”を建築させて頂きたいなという想いを抱いておりましたが、今回、幸運にもその機会を得ることができました。
では、何故、そのような想いを抱いていたかといいますと、街中の密集地では建築条件が厳しく様々な制約がございます。
例えば、防火地域・準防火地域という地域的な問題、限られた敷地面積・間口での耐震性確保や建物レイアウトの問題、又、1階~3階と空間の高さがある為に温熱環境が一定にできるかという問題などがあげられます。
そういう様々な制約がある為に、街中での3階建てでは本格的なエコハウスの実例が非常に少なく、最初から諦めてしまうケースも結構あるのだと思います。特に近畿エリアでは、年間暖房需要(負荷)30kwh/㎡を下回る建物が何軒あるのだろう?といった感じです。
ただ、だからといって、それが出来ない訳ではございませんので、何とかその壁を越えていき成功させたいという想いを持っておりました。
一つ成功例が出来れば、又一つ、そして又一つというふうに取組まれるエンドユーザーさん、ビルダーさんが現れるはずです。
又、街中の3階建てで、本格的なエコハウスが可能になることによって、その土地の価値も更に上がるようにも思うのですが、そんなことはないでしょうか?
これから先、今よりもエコハウスが当たり前になっていくと、土地選びの段階からエコハウスが建てやすいかどうか?といった目線になると思います。その際、建築の条件が厳しいとされる街中の土地ではエコハウスは“出来ない”と思われると価値は下がるかもしれません。しかし“出来る”と思われると元々立地の良い土地がさらに需要も増え価値も上がるようにも思えます。
次回も、もう少し3階建てのエコハウスについて書かせて頂きますので宜しくお願い致します。
蘆塚
2022.09