通気層の構造(屋根)

この数年で実務者向けの専門誌などで取り上げられる事が多い壁や屋根の通気の取り方についてふれていきます。

まずは、何のために通気が必要になるのか?ですが、外壁(断熱層)や屋根(断熱層)には初期含水や室内の水蒸気の移動で内部結露を起こす可能性があるために、その水蒸気を逃がす役割として通気層を設けるという事です。

あしづかホームでも高断熱化に伴いより確実な方法で通気層を確保するように心がけており、その方法を紹介させて頂きます。

屋根は壁よりも全体的に世間の意識が薄いように思います。法的にも多分、基準は無いような?感じです。又、通気の取り方もさまざまな方法がある為、正解がわかりにくいのかもしれません。

あしづかホームでは、野地板を2層貼る方法をとっておりまして画像を参考にご覧ください。1枚目画像は、1枚目の野地板の上に透湿防水シートを貼っている状態です。このシートですが、以前はタイベックシルバーという材料を使用していたのですが屋根上の場合は滑りやすく作業性が悪いと言事で、今ではタイベックルーフライナーという滑りにくい材料を採用しています。

2枚目画像は通気層となる部分の垂木を施工した状態です。ケラバ部分も通気出来るよう加工を施します。

3枚目画像は通気層の垂木に2枚目の野地板を貼っている状態です。棟部分は野地板接点に隙間を設けて通気の出口をつくり、屋根材仕上げ時に換気部材を設置します。

以上のように工事することで屋根の通気層は確実にとれると思いますが如何でしょうか。

次回は壁についてお話させて頂きます。

蘆塚

2019.07