窓選びも大切です

住宅の窓には、何を求めますか?

漠然とした質問かも知れませんが、求める事は色々あると思います。私が思いつくことをあげていきますと以下の感じでしょうか。

1.外の景色が良い感じに見える

2.佇まいが良い

3.外気温の影響が少ない(暑い寒いが無く、隙間風が入らない)

4.外の騒音が入りにくい

5.操作性が良い

6.掃除がしやすい

7.長持ちする(丈夫、耐久性)

少し考えただけでも結構でてくるものです。ただ、今あげた全ての条件を満たしている窓は意外と少なかったりします。

現在、日本で一般的に多く使用されている窓は、国産の大手メーカー製のものになりますが、

その中でも、出荷されている多くは、未だ樹脂アルミ複合フレームにペガラスのものです。もしも、その窓を選択したならば、先ずは3と4の条件は満たさなくなります。

では、逆に3と4を満たしてくれる窓は、どのようなものなのかといいますと、フレームが木製か樹脂製でトリプルガラスのものになります。

私の中では、今後、住宅を新築するのにあたり、3と4をクリア出来ていなければ、いくら他の条件が整っていても選択すべきでは無いと考えています。

これまでの国産大手メーカーの製品に慣れていれば、3と4が少々悪くとも、特に気にならないかもしれません。

しかし、人の感覚って不思議なもので、3と4を満たしている製品に慣れてしまったら、そこが伴っていない製品には、全く納得が出来なくなってしまいます。それは、私に限らず殆どの方がそうなのだと思います。

では、その他の条件もみていきますと、1の要素は、窓の事ではありますが、どちらかといえば窓製品そのものというよりは、設計の仕方、窓タイプのチョイスで左右される感じです。これは、立地条件も絡むところですので、一旦外しますね。

次に2ですが、これは好みの問題があるかもしれませんが、個人的は木製フレームのものが一番好きです。木目の美しさとう事もありますが、木製ならではの構造的にシンプルで余計な造形の無いスタイルに惹かれます。

樹脂製フレームのものは海外製と国産品で造りが大きく異なります。海外製は木製同様にシンプルな形状です。一方、国産品は従来のアルミサッシからの流れで形状が出来ている感じで、海外製と比べた時に、どうしてもスタイリッシュさは劣るように見えてしまいます。

多分、根本的に窓に対する考え方の違いが、そのようにしていると思いますが、そのスタイルの異なりは、雨水に対する止水や、熱橋に対する認識の違いからも生まれているようで、ちょっと国産の大手メーカーだけが、考え方にずれがあるのかなと思ってしまいます。国産の大手メーカーは、そろそろ、その考えや認識を本気で改めていく時期にはきているのではないでしょうかね。

今回は、このあたりで終わらせて頂きますが、次回に残りの5、6、7について書いていきますので宜しくお願い致します。

蘆塚

2023.06

気密

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