気密部材(パッキン材)

前回に引き続き気密部材のご紹介です。

気密部材も箇所ごとに、それぞれ使用するものが異なるのですが、ここ数年で製品の種類も増えて認知度や需要も増えているように思います。

その中でも、比較的古くから定番としてシェアが多そうな2つのパッキン材を紹介させて頂きます。

先ず1つ目は、日本住環境のPEパッキン(画像1枚目)です。既にご存じの方も多いと思いますが、柱外側の耐力面材等で気密を確保する時に使用するパッキン材になります。

画像の通りテープ状のものになりますが、厚みが2mm程度あり、又、弾力性がある為、柱と面材の隙間を埋めてくれます。

最近では、気密性能に対して意識を持たれているエンドユーザーさんが増えてきたお陰で、最低でも柱外側で気密をとろうとするビルダーが増えてきており、これから、ますます需要は増えていくのだと思います。

2つ目は、こちらも日本住環境の製品ですが、天端リスト(画像2枚目)という製品です。

この製品は基礎断熱を行っている建物には必須になると思われますので、PEパッキン同様に使用しているビルダーは非常に多いはずです。画像の通り基礎と土台の隙間を埋めるものです。基礎のコンクリートと土台の木材は一見すると互いに真っすぐで隙間が出来そうにありませんが、実際には、それぞれに不陸が見られます。その為、天端リストのようなパッキン材が無いと結構な漏気が起こってしまいます。

外周面に使用する天端リストには500mm幅のシートが備わっているので、室内側壁面の気密シートとの接点をしっかりと繋げる事が出来て、施工性も考えられてあります。

この2つのパッキン材は、真面目に高気密高断熱の施工をしていれば必要に迫られ使用することになると思います。

使用していても“高気密高断熱もどき”となっている建物は多々存在しているとは思われますが、ある意味、この製品を使用しているかしていないかで、そのビルダーが造る建物の最低限の方向性が判るのではないでしょうか。

これから新築を検討されるエンドユーザーさんは、工事中の現場を見学して正しい情報を入手するということは非常に大切であると改めて思います。

※補足ですが紹介しました2つの製品と同じようなものとしまして、マグイゾベールが販売するノルシールという製品もございます。

蘆塚

2022.10

気密

前の記事

気密部材(気密テープ)