気密シート

10月に入りましたね。今年も残すところ3カ月となり少しずつ季節も移り変わっていますね。

さて今回は、気密シートについて書いていこうと思います。

日本の建物では未だ使用率が高くはありませんが、本格的な高気密高断熱住宅を造るのであれば必需品となります。

稀に気密シートを施工しなくても透湿抵抗を考慮し問題が無いケースもございますが、それは手を抜いている訳ではなく正確な根拠に基づいての事であって例外とします。

その例外以外で気密シートを施工していない建物は、断熱層付近での結露リスクが結構あるのかもしれません。

しかし、未だ日本の建築基準において、気密処理を行うとする内容は明記されておらず、非常にいい加減な状態が長く続いております。

又、ビルダー側も、そのいい加減な環境を最大限受け入れて、依然として出来るだけ楽な方法で出来上がる建物を造り続けて今に至り、海外と比べると時代錯誤な印象が否めません。

今後も延々と現状が続く雰囲気であります...と、思っていると最近少し様子が変わってきたようです!

と、いいますのも、あしづかホームでは、ここ数年イゾベールバリオという“可変調湿タイプ”の製品を使用しているのですが、少し前まではコンスタントにその製品を使っているビルダーが、関西では限られた数社であったと思われる為、在庫が切れるという事はありませんでした。

しかし、最近では採用しているビルダーがかなり増えてきているようで、在庫が足りないという状況の時もあったみたいです。(現在は供給量を増やしているので問題ないみたいです)

全体から見ると、まだまだ絶対数は限られているのかも知れませんが、普段使っている身近な製品の販売量が伸びているというのは、結構なインパクトがあり嬉しいものですね。

この数年のコロナ禍で、エンドユーザーの皆様がYouTubeやSNS等で今まで以上に情報を持たれてなのか定かではありませんが、日本の行政に任せていてはダメだなと気付きだされた様に何となく思います。

やっぱり、最終的には世界水準で物事を考えないと進歩や発展は無いですね。

蘆塚

2022.10