正解を見極める眼力

先日、日本の首相から「2050年カーボンニュートラル」という発表が行われて、これからは今までよりも建物の省エネ化が進むとは思われますが、一体どのようになっていくのでしょうか?本腰を入れてくれて良い方向に向かえばいいのですが...

さて、前回の流れでエコハウスの“正解”とは?を考えてみます。

といいましても今までも、ここで色々とお伝えはさせて頂いておりますので、その事がベースにはなります。又、個人の私見にすぎませんので悪しからずご了承ください。

まずは数値的な判断で見極めること。

これは、もうあえて具体的な数値は申し上げませんが、以下の内容を確認することで判断はつきやすいです。又、このご時世このあたりの数字がでてこない感じのビルダーさんだと正直なところ厳しいです。

・年間暖房負荷 年間冷房負荷 ※本来は一番重要ですが、対応できないビルダーさんも多いかもしれません

・UA値、Q値、C値

※いずれも、実際の立地条件や建物面積などを相手に伝えたうえで、ある程度の値を聞ければ良いと思います

次に、施工中の状態で見極めること。

ここの確認が出来ないと判断が難しくなりますので、出来れば実際の現場が良いですが、最低限、過去の画像など見れれば良いかと思います。

確認したいポイントは以下です。

・断熱の施工状態

・気密の施工状態

・通気層のとり方(壁、屋根)

・透湿防水シートの状態

・換気ダクトの状態

要は、完成してから絶対に見えない箇所です。又、その箇所がどれだけ手間をかけて予算をかけているかで、その建物の本当の性能・耐久性が計れる事でしょう。

今の日本では、今回書かせて頂いたような内容で明確な基準が示されていないのでエンドユーザーの皆様が、ある程度の知識を持って正解を判断するしかありません。

そういう意味では早く正解を見つけて、納得できるビルダーを探すことが必要です。この関西の地でも、ここ数年で“正解”だと思われる内容で建築されているビルダーさんは結構増えてきておりますので、どうかエンドユーザーの皆様も後悔が無いように手間暇かけて、自身の正解のビルダーさんに巡り合ってください。

蘆塚

2020.10