施工現場を見たことありますか?
鬱陶しい梅雨空の日が続きますね。
さて、皆様は住宅の建築現場の様子をご覧になられたことはございますか?ビルダーの方であれば、当然あるとおもいますが、エンドユーザーの方は見たことが無いという割合の方が多いかもしれませんね。
一般的には、建物が完成した様子を見ることが出来る“完成見学会”は多く開催されていますが、工事途中の“構造見学会”を開催しているビルダーは、ほんの一握りであると思われます。
完成見学会では、仕上り具合や雰囲気が良くわかり、又、ある程度の温熱環境も確認できるために非常に意義のあるものです。しかし、壁や天井の中身については、隠れてしまっているので、どういう材料をどのような施工方法で、どれ位の精度で施工されているのか全くわかりません。
完成見学会の際に確認できる内容も、もちろん大切ではありますが、構造見学会で確認できる内容も、非常に大切で長く住み続ける為には必ず見ておきたいところです。
では、具体的に何を見るのか?構造見学といっても見るタイミングで見ることが出来る内容も異なります。上棟直後の木組だけの状態を見るのも構造見学ですし、画像のような断熱材が入り気密シートが貼られた状態を見るのも構造見学になります。
出来る事ならば、両方の状況、更には、もっと進んだ状況もみれるとベストなのでしょうが、実際のところ、なかなか、そこまでは難しいのかもしれません。(あしづかホームでは、ご希望がある場合、タイミングさえあえば見学して頂く事は可能です)
もしも、いずれか1つのタイミングを見る事になるならば、画像のような状況が良いと思います。このタイミングであれば、ある程度柱や梁といった木組も確認できます。さらには、断熱材がどういった物をどれ位の厚みが入っているかも確認できますし、気密シートの処理の仕方、外部の透湿防水シートの処理の仕方、また、窓はどういった物をどのように納めているかなどなど、様々な重要ポイントが一目瞭然です。
家づくりに関してましては、完成時の仕上り具合は正直なところ完成以降であればいつでも確認できます。しかし、施工途中のこういう状況は、そのタイミングでなければ確認することはできません。しかも、お家の耐久性や性能は、壁や天井に隠れている部分の状況で勝負は決まっていると思っていますので、そこを確認しない理由は無いと言っても過言ではありません。
どうか、耐久性や性能について、真面目にお考えであれば、是非、施工中の構造見学を行ってください。
蘆塚
2023.07