断熱気密はコツコツやるしかない
2月に入りましたが、1月程の寒さは無くなった感じがします。しかし、又、いつ寒波が来るか分かりませんので油断はできませんね。
さて、エコハウス(高気密高断熱住宅)を建てるうえで絶対的に優先順位1位の工事が断熱気密です。これは、何がどうなろうと永遠にその優先順位は変わらないと思っています。
しかし、そこの壁というかハードルが高いというイメージで、興味があってもなかなか本物のエコハウス建築に踏み込めないビルダーさんも少なくは無いのではないでしょうか。
実際に、あしづかホームがエコハウス建築を創める際も、最もブラックボックスだったのが、その部分です。
多分、皆が考えることは同じで、「どうすれば簡単に効率よく断熱気密工事が出来るかな?」とか「もっと少ない断熱材の量でも、出来る方法はあるかもしれない!」といったように断熱気密工事においてあまり深入りしたくない後ろ向きな発想がでてきて、本質に正面から向き合おうとしない傾向があると思います。
特に“断熱気密の後進エリア”関西では大工さんをはじめとする職人さん達への説得から必要になる為、凄く大変な作業になっていくので解らなくはないです。
しかし、その壁であったりハードルを避けたとしても、必ず次の壁・ハードルが現れてしまいます。恐らく、それはループし延々と解決しないです。
私が今までの経験で感じる事としましては、断熱気密工事は基本に乗っ取って1つ1つコツコツと進めるしか他ありません。
現在の市場には、様々な製品があり比較的簡単に断熱・気密の施工が出来るものもございます。しかし、簡単に出来るものには副作用のある事が多いので、私はそういうものには、あまり興味を示さないようにはしております。
長期的な視点で考えた時には、建築時に手間がかかり少し面倒だなと思うぐらいのモノの方が、今までは良い結果に繋がっているので、今後もそういう部分は大事にしていきたいです。
やっぱり、日本だけにしか受け入れられていないモノは最終的にガラパコス化していくのではないでしょうか。
蘆塚
2021.02