断熱性能・気密性能は本当なのか?
11月になりましたが、気温は平年よりは高く未だ日中は半袖Tシャツでも過ごせる日もありますね。
さて、今回は断熱性能・気密性能についての内容です。
最近では“高気密高断熱”という言葉が一般化して、ハウスメーカーや工務店問わず、あらゆるビルダーが、そういう趣旨の言葉を使うようになってきました。
実際に中身が伴っていれば何ら問題は無く「日本も進んで来たな!」と思えるのですが、その中身が伴っていないケースも多く存在するように思います。
中身が伴っていなくても、大手ハウスメーカーがテレビCMで有名なタレントさんを使い“それっぽい”表現をすると、恐らく殆どの一般の方は、凄く性能が良い建物なのだと信用するでしょう。そして、その知名度やキャッチフレーズ等のイメージに安心してお家を建てる事になっていきます。
しかし、いざ蓋を開けると、実は、それほど大した性能でも無く、エアコンを各部屋に設置することになり、ちゃんと造られた高気密高断熱住宅から比べると、光熱費も快適性も格段に劣る結果となります。
それは、大手ハウスメーカーに限らず、中小のビルダーでも同じことが言えて、様々な営業攻勢をかけられて、建物性能が良いと思い込み結果的には内容が伴わない住宅を建てている方も多いのではないでしょうか。
現在の日本では、ちゃんとした法的な基準が無いので、印象の良い言葉を使い抽象的な表現で販売し、それが結果的に悪い内容であったとしても特に罪には問われません。
そういう意味では、消費者の方々がしっかりと品定めをしないと誰も責任を取ってくれないという事になりますので、そこをしっかりと、消費者の方々が自身で見極められるようになって頂きたいところです。
次回は、どのようにすれば、その見極めが出来るのかを考えていきたいと思いますので宜しくお願いします。
蘆塚
2023.11