断熱不足の住宅が多い?

今年の2月は、例年になく寒さと暖かさを繰り返しているように感じます。

一日の最高気温が2、3℃で非常に寒い日もあれば、15℃を上回るような暖かい日もあり、結構な差がありますので対応が難しいですね。

ただ、基本的には寒さが厳しい時期であることに変わりはございませんので、一般的な日本のお家の中が暖房なしでは暖かくはなりません。

当然、寒ければ寒いほど暖房を使用する量も増えて、場合によっては複数の暖房器具を使用して寒さを凌いでいるケースもあると思います。

近ごろの電気やガスのエネルギー料金高騰に伴い、複数の暖房器具を使用されている場合や常に各部屋のエアコンを使用されているご家庭では、本当に値上げを実感されている事が多いのかなと思います。

何故、そのようなことを思っているかといいますと、今年に入ってから既存住宅の断熱改修に係わる相談が非常に多いです。

築年数が30年、40年経過している建物のご相談もありますが、意外と築年数が浅い建物でも相談されるお客様はおられます。それだけ、温熱環境に対してストレスをお持ちであったり、光熱費に対して不安を持たれている事なのだと解釈しております。

その中でも、築年数が浅い方は、金銭的に非常に勿体ないことをされていると考えます。

ほんの数年前に新築をされているケースでは、既に高性能な建物も市場に出回っていたわけです。新築をする際に少し断熱気密の知識を身につけておけば、新築するときの選択肢も変化していたかもしれません。

新築時であれば、今よりは少ない出費で現状の悩みが解消出来ていたはずですし、ムダな光熱費も発生していません。

それが、今となって断熱気密をグレードアップする為には、一度、壁や天井をめくって工事を行う必要がでてきますので、材料代、施工費が新築時よりもかかることになります。又、ここ数年の間に、物価(資材)もかなり上がっている為にさらに余計な費用がかかります。

建物の高性能化は、新築時に行うのが最善ですので、これから新築を行う方は何が何でも、それだけは妥協せずに計画してください。

そこを妥協してしまったら、本当に後悔してしまうと思います。光熱費や改修費用の問題だけではなく、快適性という面でも全然異なりますので、色々と調べて新築計画を行っていただければ幸いです。

蘆塚

2023.02