改めてパッシブハウスを考えてみる
また、梅雨のような天気が続き、コロナも第7波が始まったとかで中々思うように物事がいかない感じですが皆様は如何お過ごしでしょうか?
そんな、あまり良い話題が無い中、あしづかホームで設計・施工させて頂きました「能登川パッシブハウス」がパッシブハウス認定を取得いたしました。
大変、喜ばしいことでこれからの仕事の励みにもなります。
今回は、そのパッシブハウスついて書かせて頂こうと思います。
パッシブハウスという言葉は世間でどの位の方々がご存知なのか分かりませんが、近年では、建築に携わる人間であれば一度は耳にしているのではないでしょうか?
ただし、その内容をどれぐらい知っているかといいますと殆どの方は、まだ正確な答えを知らないでしょうし、直接的にまだ関係が無いという認識かと思われます。
また、認定があるという事も知らずに“何となく省エネ住宅の表現法”ぐらいの感覚で、パッシブハウス基準とはかなりかけ離れた建物であるにもかかわらず“〇〇パッシブハウス”と名付けてアピールしている住宅会社さんも存在する程ですので、日本では、まだまだこれからのコンテンツなのかもしれません。
しかし、欧米では日本よりも全然認知度は高く、さらにアジア圏でいいますと中国や韓国の方が日本よりも遥かに進んで取り組まれています。
つまり、日本が物凄く取り残されているという事なんです。
その理由は、皆様ご承知の通り、行政やビルダーが真面目に向きあってこなかったからなんでしょうけど、住宅のレベルはその国の豊かさに比例するようにも思いますので、そもそも今の日本は本当に先進国とはいえないぐらい国力が落ちている証なのかもしれません。
そういう環境の日本ですが、現在の世界情勢でエネルギー価格高騰というものが避けられなくなっていく中、エネルギー使用量を減らすという考えをもっと進めて行かなくてはなりません。
それは、交通はもちろん、住まいやオフィスなどの建物も当たり前に対象となります。そこを真面目に考えだすと、自然にパッシブハウスの考えに行き着くと思うのですが、なかなかそのシンプルな答えに繋がらない感が否めません。
エネルギー資源が少ない国で、何故、この状況を放置できるのか?何故、もっと真剣になれないのか?
続きは次回に書かせて頂きます。
蘆塚
2022.07