夏の湿度
あっという間に8月になっていますね。
連日の猛暑や、各地で豪雨被害があったりと、なかなか対応の難しい気候で皆様大変かと思われます。
自然の事で、気候はコントロールが出来ませんから本当に厄介です。
更に近年は平均気温が上昇していることもあってか夏場の平均湿度も上昇しているみたいです。
確かに、気温だけではない“蒸し風呂”のような感じが以前よりも増しているのが身をもって実感できます。
それぐらい不快になってきておりますが、この先、まだまだ状況は悪くなっていくのか?どうなのか?心配するところです。
気候の統計を調べていると、東京の場合ですが近年は7月、8月、9月の平均湿度がいずれも80%前後で推移しております。
平均ですので時間帯によっては、もっと高い値の時もあるわけで、その状況は想像するだけでもウンザリです。
気候変動により昔と比べて、確実に様々な環境が変わっていく中、せめてお家の中の環境は少しでも快適にしておきたいものです。
快適性は建物の内容によって大きく異なりますので、これからお家を建てられるのであれば、正しい情報を持って頂き出来るだけ間違いのないお家づくりして頂きたいです。
その中で、湿度に関しては換気システムの選択で結構な変化がございますので、その辺りを少し説明致します。
既にご存じの方も多いのかも知れませんが、住宅用の換気システムには大きく分けて第1種と第3種がございます。
その内、第1種には熱交換型というものがあり、又、その熱交換型の中にも顕熱タイプと全熱タイプに分かれます。
その2タイプの違いはといいますと、顕熱タイプは、熱交換は行いますが、湿度交換は行いません。その為に屋外の湿度の影響を受けやすいとされます。
一方、全熱タイプは熱と湿度の交換を行う為、屋外の湿度の影響を受けにくいとされています。
という事で、夏場に湿度が高い地域においては一般的に全熱タイプが有効であると考えられます。
次回に続きを書かせて頂きますので宜しくお願い致します。
蘆塚
2022.08