パッシブハウスを建てる
11月に入りまして今年も残すところあと2ヶ月になりました。
今年もコロナやウッドショック、機器不足などなど、様々な要因で皆様のお家づくりにも遅れや何らかの影響があったのだと思います。
今後も同じような状況はまだまだ続くかもしれませんし、正直なところ先の事まではよく分からない状態です。
しかし、世界や国内の状況を見ていると今よりも物価が下がることは考えにくいですし、材料や機器類の供給が今より劇的に良くなる要素は少ないです。
これから先、私たちビルダーは、今まで以上にロスを減らし効率よく仕入れを行う努力が必要とされます。そして材料等の流通は色々な意味でサスティナブルでなければいけません。
今のような時代、又、もしかするとこれから先のもっと難しくなっている時代に向けて本当に将来必要とされる建物を残していく事がビルダーの役目であり、注文する側のエンドユーザー様も同様の意識を持ってビルダー選びや建物の内容を決めていかなければならないと思っております。
その“将来必要とされる建物”とは住宅の場合で考えると躯体性能(耐久性、耐震性、断熱性、気密性)をしっかりと備え、次世代以降でも通用するスタイルであり、エネルギー使用量が極力少ないように設計されている事が必須条件なのかと考えます。
もう今までのような日本の常識で後先考えない業界都合優先の住宅では魅力ある将来が見えてこないですし、日本が一応先進国である以上、最低限の責任があるはずです。
ただし性能面に関して言えば、現在は国として明確な基準が無いために先進国として周回遅れの状態であります。
その為、あしづかホームでは、社内で性能最低基準を設け先々を考えた住宅づくりをしているつもりです。
ものづくりでは基準が無いと技術向上もなかなか出来ないので将来性が失われます。そういう意味ではドイツでつくられたパッシブハウスという世界的にも厳しい省エネ基準は住宅づくりをしている者として学ぶべきであり、又、知る必要があります。
そのパッシブハウスを今月から工事させて頂く新たな機会を頂戴することになりました。
あしづかホームでは2019年に「宇治田原パッシブハウス」を完成することができて、今年、認定を取得しました。
ということで弊社として2棟目のパッシブハウス認定取得を目指すプロジェクトが始まります。
次回に続きます。
蘆塚
2021.11