コンセプトハウスはプラスエナジーハウス
今年は、早々に桜のシーズンも終わり新緑の時期に入り始めましたね。
あしづかホームのコンセプトハウス前のタモの木も日を追うごとに葉が成長しております。
先日、昨年1年間(1月~12月)のコンセプトハウスで創ったエネルギー、使ったエネルギーの統計を整理してみました。
ご存じも方もおられるとは思いますが、コンセプトハウスは“プラスエナジーハウス”という趣旨で建てられておりまして、もともとの想定が「使用するエネルギーよりも創るエネルギーが上回る」というよう計算になっております。
このシミュレーションは「建もの燃費ナビ」というパッシブハウスジャパンがプロデュースするソフトで行っておりますが、このソフトの精度はかなり良く、今まで多くの建物で計算しておりますが、結果が大きく外れる事は殆ど経験ないです。
コンセプトハウスは太陽光発電で創エネしており屋根に搭載している容量は4.88kwです。
尚、使用しているエネルギーは電気とガスになり、一般的なZEHと異なり家電類のエネルギーも含んでおりますので、言葉だけの“ゼロエネ”ではなくて完全なる“プラスエナジー”という訳です。
あと、太陽光の搭載容量の考えも重要でして、10kwみたいに多くを搭載すれば、それは躯体性能が悪くてもゼロエネ等達成できるのですが、4.88kwで達成するという事に意味があるのかなと思います。
それでは、昨年1年間の統計ですが以下のような結果になっております。
・発電量(創るエネルギー)6088.3kwh → 一次エネルギー換算で59.17GJ
・使用エネルギー 一次エネルギー換算で55.74GJ
・創るエネルギー59.17GJ > 使用エネルギー55.74GJ
このように創るエネルギーが使用エネルギーを3.43GJ上回り、プラスエナジーは達成出来ています。
コンセプトハウスの場合、実は立地条件があまり良くありません。南側には隣家があり、又、建物形状も南北に長く南面の間口が狭いので、もっと良い条件の立地であれば更に太陽光の容量を小さくすることも出来るのかと思われます。
ただし、逆に考えますと多少立地条件が悪くても躯体性能を高める事で、快適かつ省エネルギーな建物は実現可能という事になります。
ですので悪い立地条件でも悲観的にならず、省エネルギーな建物にトライして頂きたいです。
蘆塚
2021.04