コンセプトハウスの暖房使用開始

前回は、暖房使用開始時期のことを書かせて頂きました。そこで、今回は、あしづかホームのコンセプトハウスの場合、今年の暖房使用開始のタイミングは実際どうだったのかを書いていきます。

先ず、コンセプトハウスのスペックを簡単に説明します。

外皮性能は、UA値=0.27で、現在の断熱等級でいいますと、7に近いものです。気密性能はC値が0.5になります。

因みに、断熱構成は、屋根断熱330mm高性能グラスウール、壁断熱210mm高性能グラスウール、基礎断熱(立上)100mmEPS・(ベース)50mmEPSという内容です。

あと、肝心な年間暖房需要は、29.59kwh/㎡で、あしづかホームでは、30kwh/㎡以下を基準としておりますので、ギリギリといった感じです。では、何故、ギリギリであるか?それは、単純に南側の日当たりが悪く日射取得量が少ないからです。

逆の解釈をしますと、南側隣地に建物が建っており日当たりに懸念があっても断熱・気密をしっかり施すと、年間暖房需要は30kwh/㎡を切ることが出来るという事です。

それでは、本題である今年の暖房開始のタイミングは、いつからかといいますと、11/21ごろであります。

丁度、外気温が下がりだした時で、室温は21℃ぐらいでしたが、その後の週間予報も気温が低い感じでしたのでエアコンの暖房運転をしました。

21℃であれば、別に暖房はいらないのでは?と思う方もおられると思います。実際にお客様の中では、19℃ぐらいまでは暖房をつけないという方もいらっしゃいます。

しかし、人の体感はそれぞれ異なるのと、コンセプトハウスでは、基本的に我慢はしないで常に快適ということを念頭に置いておりますので、少しでも寒いと感じる前に暖かくするようにしています。

尚、例年は、一度、暖房のスイッチを入れたら、シーズン中は基本的に暖房を切ることがありませんでした。

しかし、今夏の冷房運転では、時間帯を決めて間欠運転を試した結果、案外問題無く快適に過ごせましたので、今冬は暖房運転時も時間帯を決めての間欠運転を試してみようと思います。

来年の2月でコンセプトハウスも完成して10年となりますが、ようやく色々と住まい方を試せる余裕がでてきました。

又、機器類の癖も分かってきて上手く付き合う方法も身についてきたと思います。

あと、この『エコハウスを少し語る』も、今回で、まる6年続けることが出来ました。これからも、微力ではありますが、少しでも有意義な情報を皆様へお届けできるようにしていきたいと思いますので宜しくお願い致します。

蘆塚

2024.11

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