エナフィットってご存じですか?
先日は、兵庫県西宮市で、あしづかホームが所属するパッシブハウスジャパンの近畿支部勉強会がございました。
勉強会の内容としましては、パッシブハウスジャパンに所属するメンバーが施工して完成した建物を見学させて頂き、建物についての解説を聞かせて頂くといったものになりますので、非常に楽しみが多く実のあるものです。
パッシブハウスジャパンの勉強会で見させて頂く建物は、パッシブハウス認定を受けるものや、認定を受けないものであっても、パッシブハウスに等しい性能を持つものになりますので、温熱環境は非常に良好です。
今回、勉強会の時期としては、真夏や真冬ではなく、いわゆる中間期です。中間期ですと、温熱環境の良さが分かりづらいように思われるかもしれませんが、一般的な建物から比べると、各部屋の温度ムラが無くて、独特の安定感があり、高性能住宅ならではの温熱環境であるのは良く分かります。
そして、その見学させて頂いた建物は、新築では無くて、珍しくリノベーションでした。
これまで、パッシブハウスは何軒も見させて頂きましたが、それは全て新築です。リノベーションを見たのは初めてで非常にレアであります。事例として近畿エリアでは初めてで、全国でもあまり聞いた事はありません。
パッシブハウス認定の場合、新築でもかなりハードルは高いのですが、リノベーションとなると既存建物の状態も大きく影響しますので、新築以上に難しいのは容易に想像できます。
設計者、施工者は、もちろん大変だったとは思いますが、施主の方は、よっぽど強い信念を持って挑まれたのではないでしょうか。
このように実際にリノベーションであっても、パッシブハウス認定が行えるという事実が出来る事によって、続いて目指される方も出てきますので、今回、兵庫県西宮市で完成した建物は非常に大きな意義があるものです。
因みに、リノベーションでのパッシブハウス認定のことを“エナフィット”(EnerPHit)と呼ぶそうです。
今後、新築認定物件と共に“エナフィット”も増えていくようになれば良いですね。
蘆塚
2024.10