エコハウスを10年使用して分かった事 1~5
今年も早くも2か月経過し3月となってしまいました。結局、3月に入ってからも肌寒い日が続き、春が待ち遠しいところです。
さて、今回は、前回の続きとなりまして、私がコンセプトハウスを10年使用して実感した10個を説明させて頂きます。(今回は1~5まで)
1.とにかく快適!建物全体(室内)の温度ムラが少ない
エコハウス(高気密高断熱住宅)で暮らす方であれば、先ずはこれになると思います。本当にタイトル通りなのですが、建物の保温性能が優れている事を冬・夏問わず実感できます。
外から玄関ドアを開けて入った瞬間に、寒い冬は暖かいですし、暑い夏は涼しいです。もしかすると、エコハウスでなくても、エアコン付けていればそうなると思っている方もおられるかもしれませんが、明らかに質が異なります。
エコハウスの場合は、当然、気流感も少ないですし、なんといっても床~天井、各居室、共用スペースにいたるまで、何処でも温度ムラが少なく心地良い環境が約束されます。
特に冬の寒い朝に、布団からなかなか出られないといった感覚は無くなると思います。
2.光熱費が安い
これは1に直結するお話ですが、建物全体の保温性能の高さから冷暖房に使用するエネルギー量が少ないです。コンセプトハウスには、太陽光発電システムや太陽熱温水器といった設備が備わっておりますが、こういった設備が無いとした場合で、1年間で1番光熱費がかかる1月の電気代はおよそ11,000円です。(暖房はつけっぱなしです)
因みに、コンセプトハウスの立地条件は日射取得しにくいので、日射取得しやすい立地では、もっと安価になると思われます。
3.外の音が聞こえにくい(防音性が高い)
躯体全体に気密処理が行われ隙間が少ないのと、窓や玄関ドアの気密性も良く、また、しっかりと断熱材が施されて厚みがある壁、屋根のおかげで、一般的な建物と比べると格段に外の音は聞こえにくいです。
雨の日の場合は、普通の降り方では気付かないです。
4.洗濯物が室内干しで良く乾く
以前は、洗濯物の室内干しについて、どちらかと言えば臭いとかの問題で否定的ではありました。
しかし、性能がしっかりとしていれば、「こんなにも乾くんだ」と思うほど室内干しで乾きます。今では、黄砂や花粉・PM2.5などの大気汚染を考えると、外に干す理由が良く分からないぐらいになってしまいました。
5.湿度がある程度保たれる
躯体性能が高ければ外気の影響を受けにくくなりますので湿度も保ちやすい傾向にあります。特に第1種全熱交換の換気システムを使用している場合は、室内の湿度を回収し再利用しますので冬場であっても相対湿度50%ほどはキープします。
したがって、加湿器を使用することも無く、また、特に機械的な調整を行う事も無く、常に良い環境で居られます。
今回は、ここまでとなりますが、次回に続きの6~10を説明させて頂きますので宜しくお願い致します。
蘆塚
2025.03