エコハウスの全館空調

お盆が終わり、一時期よりは暑さも和らいだ感はありますが、まだ油断は出来ないですかね。

さて、最近では、“全館空調”という言葉を本当によく聞くようになりました。

あしづかホームに来られるお客様からも、そのワードがでてきますし、ここ数年で時代の流れが変わっているのを実感します。

全館空調といいますと一昔前は、一部のお金持ちがエネルギーを駄々洩れにして、とにかくエアコンの容量に頼った設備の印象がありました。

私の中では、そのタイプの全館空調は、もはや一般住宅では絶滅していると勝手に思っておりましたが、どうやらそれは間違いのようで、未だにそういうシステムを使っているビルダーは、まだまだあるみたいです。

確かに、殆どの大手ハウスメーカーが付加断熱をせず、又、気密性能に対して真剣に取り組んでいないのに、全館空調だけが、進化している訳がないですよね。

このあたりが、本当にエンドユーザーの方々にしてみたら、よく分からないところで、本当に性能が良い建物での全館空調と、性能があまり良く無い建物の全館空調とでは、考え方が別物であると思います。

前者では、小さな容量のエアコンで、気流感をあまり感じることなく、自然な心地良さがあり、エネルギー使用量も少ないです。

しかし、後者は、大きな容量のエアコンを使用し、そのエアコンの能力に頼り、気流感もあり冷房をつけているのが良くわかるタイプで、当然ですがエネルギーも多く使用します。

恐らく文章では、よく伝わらないと思いますが、体感して頂くと「なるほど!」とすぐに分っていただける程の違いがあります。

ただし、体感して頂くまでは、私の思っている逆の考えの方が結構おられまして、高性能なエコハウスであっても、全館空調というものは大容量のエアコンで凄く大掛かりな設備を投入していると想像されているケースも少なくありません。

建物が高性能であるほど、エアコンの設備は本当に簡単で容量が小さくて済みますので、大掛かりな設備を投入する費用があれば、断熱・気密を強化する方へご予算をあてて頂いて、エネルギー使用量が少なく、かつ、本当に快適な環境の建物にしていただきたいです。

と、いいましても体感してみないと分からないと思いますので、先ずは、是非、体感してください!

蘆塚

2023.08