秋ですね

早いもので、もう10月半ばになってしまいました。

暑かった夏がだいぶ前のようにも感じてしまいます。

さて、今の時期はもうエアコンは使用されてはいないのかなと思いますが、気温も湿度も夏よりかなり下がり過ごしやすい季節ですね。

エコハウスでの生活は、今までの住宅から比べると窓を開けて生活するという事がかなり減るとは思いますが、今ぐらいの時期の昼間は窓を開けていても気持ち良いです。

窓の開閉に関しては結構、誤解されているケースもございますので、どのような扱いが良いのかを分かる範囲で書かせて頂きます。

先ずエコハウスで窓を開けない事が多くなるのは、開けて外気を取り込むことによりデメリットがあるからです。

基本的に冬(寒い時期)、夏(暑い時期)はエアコンを運転しております。冬であれば外気よりも温度と湿度を高くしたい。逆に夏は外気よりも温度と湿度を下げたいという理由からです。(※冬はエアコンの運転で湿度は上がりませんが...)

このとき、高気密高断熱の考えで建てられていない建物ならばエアコンを運転していても比較的外気の影響を受けやすいので、冬場は思うように温度が上がらなかったり、夏場は温度・湿度が下がらなかったり、又、運転を停止するとすぐに外気に近づいていったりするので、窓を開ける事があまりデメリットでは無いように感じるかもしれません。

しかし、高気密高断熱の考えのもと建てられたエコハウスは、外気の影響は受けにくいので、例えば冬場の室内が、温度22℃、湿度55%という快適な環境の時に、外部の温度10℃、湿度30%という状態だとすると、窓を開ける事によってせっかく良好であった温度も湿度も下がっていくことになり室内環境が悪い方向へ行きます。

又、工事中には室内環境をキープする為に数ミリ、コンマ数ミリを塞ぐ努力をして良いC値を目指しているにも関わらず、窓の開閉は、その努力を大幅に超える開閉面積を簡単に生み出すのでホントに何をしている事やら分からないです。

要は外部の温度・湿度が室内の環境にデメリットを与える状態の時は、窓をあまり開閉する必要はなくて、むしろ閉じている方が良いのですが、今のような外部の温度・湿度が室内に悪い影響を与えない時期は、窓を開閉することは全然アリかと思います。

そこを誤解されて「窓を開けてはいけないと聞きました」と言われる方が、ちょくちょくおられますが、気持ち良いと思えるならば、むしろ積極的に窓を開けて外気を感じて下さい。

実際にエコハウスで生活されると直ぐにそのあたりは自然と慣れてご理解頂ける事が多いのですが、まだ実際に生活を体験されたことが無い人にこのお話をしても、なかなかイメージがし辛いようです。

そういう私も体験するまでは全然わかりませんでした(笑)

蘆塚

2020.10