パッシブハウスジャパンの全国大会 続き
今回は、前回の続きでパッシブハウスジャパンの全国大会で行われるプログラムの事について書かせて頂きます。
全国大会では、幾つかのプログラムがございまして、いずれも興味深いものではありますが、その中でも私が一番好きなのは、“お施主様トークセッション”になります。
このプログラムは前回から加わったので、今回で2回目になります。内容としましては、実際にパッシブハウスで生活されるお施主様が会場に数組来られて、日々の生活で感じる事や、パッシブハウスを建築した経緯、どのようにしてビルダーと出会ったかなど実体験を話してくれます。
何が面白いかといいますと、皆さんありのままをストレートに発言してくれるのと、その内容は共感できる事ばかりであるところです。
パッシブハウスでは無くても高性能なエコハウスにお住まいの方であれば皆さん経験があると思いますが、日本国内では、本当に高性能とよばれるお家はまだまだ僅かで、少数派になります。
その為、高性能なお家の良さを友人や職場の同僚に話しても、あまり共感してもらえないケースがあります。
そういう時、正直なところ話が合わないので、話すのが面倒くさくなり、話をやめてしまい、そういう話をすること自体が無駄に感じることになると思います。
しかし、パッシブハウスジャパンの全国大会では、参加者の殆どが高性能の良さを知っているため、話す側もいつもとは異なる反応が得られて話が弾んでいきます。その内容も前向きな発言が多いので聞いている方も気分が良いです。
これは、あしづかホームのお客様にも共通して言えることですが、高性能なお家を建てられる方々は、ご自身で情報を見つけてこられ、更にはそのことについて勉強し、そして何が正解か?まで答えを導き出されるので、ポジティブな思考の方が多いように思われます。
そういう思考のほうが、仕事からプライベートまで良い環境が整いやすく、様々な物事が上手く循環するような気もします。
多分、物事は考え方の違いで、全く同じものを見ていても受け取り方が異なるものだと思います。10年後や20年後は、今よりもパッシブハウスや高性能エコハウスといった建物が一般化している事が予想されますから、当然、世間の考え方も今とは異なっているはずです。
その時に、パッシブハウスジャパンでは、一体どのような内容の“お施主様トークセッション”になっているのか逆に楽しみなところではあります。
蘆塚
2025.03