能登川パッシブハウスⅡの換気システム

今週は、真冬らしい寒さが続きますね。

さて、今回も能登川パッシブハウスⅡの事を少し書かせて頂きます。

能登川パッシブハウスⅡ(認定申請予定)で採用している換気システムは、PAUL社製(ドイツ)のフォーカス200という機種になります。

いわゆる第1種熱交換型のモデルで、過去に建築させて頂いたパッシブハウスでも同じ機種を使用しております。

あしづかホームでは、新築住宅で第1種熱交換型を使用する際に、通常、よく使用しているのは、フレクトウッズ社製(スウェーデン)のRDKR-KSという機種が多いです。

それでは、何故、パッシブハウスの場合はフォーカス200を使用しているのでしょうか?

それには、勿論、理由がございまして、パッシブハウスの認定を受ける際には、その建物で使用する部材や設備機器の性能に間違いが無いかを確認する為のエビデンスが必要になります。

そして、そのエビデンスが正確であったとしても、ドイツのパッシブハウス研究所から認定を受けている設備機器と、そうでは無い設備機器では扱いが異なり、認定を受けている物の方が計算上有利になります。

換気システムの場合は、フォーカス200がまさに、その認定を受けている機種となりまして、そういう理由からパッシブハウス認定を受ける建物では採用を続けております。

実際に造り自体も非常に良く出来ており、安心して使用して頂ける換気システムのひとつかと思います。

また、RDKR-KS同様にダクト式でありますので、給気経路にエアコンを組み込む事で、非常に安価で全館空調が実現します。

組合わせるエアコンは、延床40坪程度までの大きさであれば、容量が10帖タイプ程度のもの1台で十分です。

しかし、今回の能登川パッシブハウスⅡは延床面積が大きいため、1F用と2F用の2台設置いたしました。

冬場は1F用の1台のみの運転で問題無いと思いますが、夏場は2F用+1F用も運転する事になるのかなと考えております。

因みに、フォーカス200は全熱タイプと顕熱タイプを選択できまして、素子を取り換える事で全熱と顕熱を変更出来るところも特徴です。

なお、今回は全熱タイプの採用となります。それによって、冬場もある程度は湿度が保たれて、相対湿度は50%程度キープできると思われますので加湿器の無い生活も可能になります。

換気システムに関しては、窓同様にヨーロッパの製品は優れたものが多いので、まだ、しばらくは、そちらに頼ることになりますかね。

蘆塚

2025.01