断熱改修しませんか!

3月に入りましたが、暖冬のまま冬も終わると思っていたら、ここのところ寒い日が続きますね。

さて、今回は既存住宅の断熱改修(リフォーム)についての内容です。

あしづかホームでは、これまで新築住宅のエコハウスは数多く手掛けさせて頂きましたが、既存住宅の断熱改修は未だ行ったことがございません。

これまでにも、お客様から断熱改修について相談をお受けすることは度々ありましたが、こちらが真面目に考えすぎなのか、いまいち、上手くご提案できずにいて、なかなか前向きな答えが見つからず消化できていませんでした。

普段は新築をメインとして仕事をしているので、どうしても新築の感覚でものごとを考えているところがあり、断熱性能や気密性能について断熱であればUA値が0.3以下、気密はC値が0.2以下というものを常に求めていました。

そういう考えで、改修を計画すると、断熱工事は、一旦、既存の壁を剥がして充填断熱からやり直していかないといけません。気密についても同様で柱や梁を見える状態にしてからでないと、なかなか思うような性能にはならないです。

ただ、それを実践するならば改修工事は凄く大がかりとなります。壁をめくって断熱・気密施工を行うという事は、内装や外装もやり直すことになります。

内装をやり直すという事は、水回りを含め設備もなり直しです。そうなると、新築工事をするか、又は、それ以上の費用がかかってしまうかもしれません。

それと、それだけ大がかりな工事になると、当然、そのお家でお客様が生活をしながら工事を行う事はできなくなります。

と、いうことで色々とハードルが高すぎて、現実味が無い内容になってしまうので、こちらからも強くお勧めする事が出来ずにいたのが、これまで断熱改修の実績が無い理由であります。

しかし、近年、日本各地では、パッシブハウスジャパンの会員さんや高気密高断熱を手掛ける知り合いの工務店さんが、結構、積極的に断熱改修の仕事をされていまして、その内容を見ていると、新築とは考え方を割り切って、断熱改修ならではの進め方をされています。

あくまでも、断熱改修ですので、既存の躯体を活かしながら最大限の変化をもたらす方法を考えて仕事をされています。

確かに、あくまでも改修ですから、新築とは違い、建物ごとに様々な条件が変わってきます。断熱材が全く入っていないものもあれば、少しは入っているものもあります。それぞれの建物で既存の躯体状態を見極め、どうすれば現状よりも大きな変化をもたらせるか?そこが大切なのだと、私も思えるようになりました。

少し発想が変わるだけで、色々と具体的な方法も浮かんできましたので、これからは前向きに断熱改修をお勧めしていこうと考えております。断熱改修をしてみたいと思っておられるお客様がおられましたら、是非ともお声がけください!

宜しくお願い致します。

蘆塚

2024.03