パッシブハウスの暮らし

先日は、宇治田原パッシブハウスの見学会(入居歴3年)をさせていただきました。

寒いだろうと想定して決めた日程でしたが、なんとその日は季節外れの最高気温14℃という暖かさで思いっきり期待を裏切られました。

室内は、もちろん無暖房でありますが午前中から24℃オーバーで午後には26℃を超えていったので、窓を開けて室温を調整することになります。

高性能住宅の広告によくある「真冬にTシャツ1枚で過ごす」という大げさに聞こえる状況が現実になってしまいました。

普段からパッシブハウスやパッシブハウス同様の考えで造られた高性能エコハウスの環境に慣れていると、真冬の14℃に対して、決して寒くないという認識になってしまい、当日に来場される方たちに、パッシブハウスの良さが分かるかな?と不安を抱いておりました。

しかし、来場の皆さんは玄関に入った瞬間に「自宅と全然違う」という旨の感想を述べられており、家中のどこも暖かいのが不思議な感覚であったようです。

確かに、これまでの一般的な住宅の場合、いくら外気が14℃であっても、家の中が寒い事に変わりは無く、必ず暖房は使いますし、ましてや暖房を使用していない玄関やトイレなどは特に寒い状況でありますね。

この辺りの認識に変化が起こるのが“パッシブハウスの暮らし”なのかもしれません。

あと、湿度に対して関心を持たれている方も多く、当日は室内の湿度が50%程でありましたが、何故、加湿器を使用していないのに、それぐらいを維持できるのか?といった質問も多かったです。

それに対して、躯体性能の高さや換気設備の大切さを説明させて頂くと皆さん納得された様子で、これから建てられる皆さんに、少しでも参考になっていればありがたいです。

次回は、もう少し最近の動向を書かせて頂こうと思いますので宜しくお願いします。

蘆塚

2023.02