ジャパン建材フェアで感じたこと
9月になりましたが、今年は雨が多いですね。これも地球温暖化の影響があるのですかね?
さて、今回は8月下旬に東京ビッグサイト行われた「ジャパン建材フェア」でパネルディスカッションのパネラーとして参加させて頂きましたので、その時の事を書かせて頂きます。
「ジャパン建材フェア」は定期的に行われる大規模な建材ショーなのですが、ここ数年はコロナ禍という事で、開催が見送られておりました。今回は3年半ぶりに行われましたが、まだまだコロナが収まっていない状況なので入場者は今までの半分ぐらいに抑えていたそうです。それでも、非常に多くの人で賑わっておりました。
建材ショーですので各メーカーがブースを出して、旬のテーマを持って商品PRを行うのですが、今や当たり前のように「省エネ」、「SDGs」、「カーボンニュートラル」といったワードが並びます。
世界の情勢を見れば当然の事ではあるのですが、日本の建築業界に関しては数年前まで、そういう気配があまり無かったので、このギャップ感が凄かったです。
でも、ここからはその変化が加速していくでしょうから、なかなか良い傾向のように思えます。
そこで、私が今回、何のパネラーでお伺いしたかといいますと“高性能住宅”を手掛ける工務店が、今まで取組んできた中での体験談や考え方というものを“少し語る”というもので省エネ基準の地域区分3、4、5、6から各1名が選出されて、私は地域区分5という事で参加させて頂きました。
私以外のパネラーの皆さんは、弊社よりも、もっと以前から高性能住宅に取り組んでおられて、中には35年前から実践されている方もおられました。恐らく当時は今よりも断熱・気密に関して理解が無かった時代ですので、私が知らない様々な苦労があったのだと思われます。本当に、この数年で建材や製品が充実して情報量も非常に多くなりました。
そう考えると、これから取り組みされる方にとっては環境が整ってきた今は高性能住宅をやらない理由も無くなってきた訳です。
又、パネルディスカッションの前に行われていた先生方のセミナーもテーマは“カーボンニュートラル”でしたし、もう本当に省エネ関連一色のイベントといった内容で、来場の皆さんの反応を見ていても関心の高さがうかがえました。
それでも、海外から比べるとまだまだ発展途上であるのは間違いない事実ですので、業界全体の更なるレベルアップは必要です。
蘆塚
2022.09