住宅の補助金
今年は早くも梅雨明けしましたが、明けた後に大雨の地域もあったりで、近年の気象はなかなか予想がしづらいですね。
さて、毎年この時期は国が経済対策で行う住宅向けの補助金で、「グリーン化事業補助金」の募集がはじまります。
この数年は補助金額や基準にそれほど変化は無かったのですが、今年は少し変化がみられるようです。
補助金額は、住宅のタイプによって幾つかの選択肢があるのですが、“長期優良住宅”や“ゼロエネ”といったものは補助金額が増えております。
その代わりといったら何ですが、基準はほんの少しだけ厳しくなっているようです。
金額と基準の具体的な内容は以下ホームページをご覧ください。
この「グリーン化事業補助金」は平成27年度(2015年)から開始されておりまして、もともとは“日本の住宅レベルを上げる為”や“中小の工務店を応援する為”みたいな意味合いで始まったのかとは思います。
補助金額も比較的多くて、制度自体は施主になる皆さんに還元されますので誰しも利用できるのであれば利用したいと思います。
あしづかホームでも毎年一定数は申し込みをさせては頂いているのですが、実は希望する方の全員が受けられるものでは無くて、一部の限られた方にしか利用して頂けないのです...
凄く良いコンセプトの制度でありますが、どうしても国がやることって、どんくさい事が多くて、この補助金に関しては公平性に欠ける部分があります。
例えば、着工時期によっては、ほんの数日の違いで対象外になったり、補助金枠の配分が不透明で絶対数が少なかったりなど全ての方には利用して頂けないことが、ビルダー側としてもフラストレーションが残ります。
しかも、年度末に近づくと予算を使い切る為か、工事が間に合いそうもない時期に追加募集を行ったりと、ちぐはぐなケースもでてきたりしますので、もっと国の大切な予算なので、計画的に大事に利用して欲しいなと思ったりもします。
経済対策や業界のレベルアップ、中小企業の応援という理由であるのならば、基準さえクリアすれば誰もが利用できる仕組みに何とか変わらないものかと願うのですが、今後も変わらないんでしょうね...
でも、利用できる方はラッキーですね。
蘆塚
2022.07