エアコンを快適に使用できる建物

前回に引き続きエアコンの使用について書かせて頂きます。

エアコンは使用する建物の性能によって効きが変わるという内容を紹介させて頂きましたが、では実際に建物の断熱性・気密性が良くなると、どのような室内環境になるのかを説明させていただきます。

簡単に表現いたしますと“気流感無く涼しく”になります。風量は一番小さな設定で、温度の設定は個人差があるので一概に何度とは言いにくいですが、真夏であっても概ね25℃~27℃の範囲で大丈夫でしょう。

基本は、この設定で連続運転して頂ければ自然と温度ムラが少なく寒過ぎず丁度過ごしやすい環境ができていきます。

一番小さな風量設定なので、騒音も少ないですし、何よりも気流を感じることが殆どありません。感覚は「森の中の木陰」です。

この感覚ばかりは、恐らく体感してみないと判らないと思いますし、普段からこの環境におられる方は“今までの普通の建物”には戻れないと思います。

ただし、ご注意頂きたいのは、以前からも度々お伝えしておりますが、中途半端な性能(断熱・気密)では、こうはならないです。

中途半端な性能で同じようなエアコン設定を行っても、ただただ不快で終わってしまいます。

ここは、本当に小手先ではどうにもならない部分で、真剣に断熱と気密の施工に取組まないといけません。

具体的にはどういった性能が求められるかは、以前より申し上げております通りUA値ですと0.3以下、C値は0.5以下というところです。

別に大げさな話をしている訳ではなく、本当に必要な値の目安です。

数年前ですと、同業者さんやお客様にこういうお話をすると、こちらが“オーバーな表現”をしているような返答でしたが、最近では大分理解して頂けるようになりました。

それだけ社会状況が変化してきていることだと思いますが、もっともっと多くの方に本当に快適な建物であったり、環境負荷の少ない建物というものを知って頂けるように努力していきたいです。

とにもかくにも、先ずは実際にこのような建物を見学して頂いて体感することに尽きると思いますのでご興味お持ちの方は、いつでもご相談ください。

蘆塚

2022.05

断熱

次の記事

高気密・高断熱住宅だから