高気密高断熱住宅ならば良い換気システムを!

桜の季節になり外でも過ごしやすくなってきましたね。しかし、花粉や黄砂の飛散も多い時期でありますので花粉症でつらい方や、車の汚れでガッカリされている方も多いと思われますが、せめてお家の中ではストレスなく過ごしたいものですね。

そのお家の中の環境は換気システムによっても変化がでます。

前回お伝えさせて頂いたように一定レベルの躯体性能を持っていることが前提ですが、換気システムの選定方法は住み心地を左右するといっても過言ではありません。

今回は、あしづかホームで今まで実際に施工させて頂いた機種で良かったものを紹介いたします。

“第1種全熱交換ダクト式”のおススメ機種

・Flakt Woods社 RDKR-KS(RDAS)

住宅環境先進国といわれるスウェーデンで生まれた換気システムで日本国内ではガデリウス社より流通されている製品になります。

ロータリー式と呼ばれる形式と金属製の素子が組み込まれており、日本国内での実績も多く安定した性能と耐久性が期待できます。

又、寝室の隣にでも設置できるほど機器自体の運転音も静かでストレスを感じる事は無いと思われます。

型式としてはRDKR-KSとRDASの2種類ございますが、建物規模によって使い分ける感じで、延床面積が40坪程度までならRDKR-KSで、それ以上ならばRDASになります。

全熱交換換気システムRDKR-KS・RDAS|取扱い製品 – 換気システム – | livingscandinavia.com(リビングスカンジナビア)

・PAUL社 FOCUS200

こちらはパッシブハウス発祥であるドイツ製の機種で、パッシブハウス公認になります。

Flakt Woods社とは異なりクロスフロータイプで素子はポリエステル製。

この機種の優れているところは、素子が全熱タイプと顕熱タイプの両方が使用できる為、環境や時期によっての使い分けができるところです。あと、こちらも運転音は非常に静かで、流石、ドイツ製といった品質が魅力になります。

国内流通はジェイベック社が行っております。

フォーカス200|製品情報|ジェイベック株式会社 (jbeck.co.jp)

紹介させて頂いた2機種で共通していえることは、運転音が非常に静かであることと、素子が紙質でないためにキッチン以外は全ての換気が行えます。(浴室も大丈夫)

実は、国産でこの条件を満たしている第1種の機種には、今まで出会ったことが無くて、換気システムは窓以上に海外製から後れを取っていると個人的には思っています。

ただし、今回ご紹介した機種は価格が数十万円して国産から比べると高額であると思われるかもしれません、しかし、入居後の事を考えるとそれを選ぶ意味といいますか価値が理解できるはずですので、しっかりとその辺りの見極めをして機種を決める事をお勧めします。

あと、“第1種のダクト式”を使用する場合には、もう1つメリットがございまして、給気経路にアメニティタイプのエアコンを組み込むようにすれば余計な費用をかけることなく全館空調が可能になりますので家全体の温度ムラが出来にくい環境をつくりやすいです。

以前にも書かせて頂きましたが、躯体性能がしっかりとしている場合は、床下や天井裏、天井の懐に壁掛エアコンを仕込んで小細工するよりも、よっぽど簡単でシンプルな仕組ではないかと考えておりますので是非お試しください。

それと“全熱交換”をお勧めしている理由は、特に乾燥しやすい冬場におきまして、室内は加湿器なしで過ごせる環境が出来るからです。(個人差あるかもしれませんが...)

全熱交換の仕組みは、建物内の湿度を回収し再利用するようになっておりまして、あしづかホームのコンセプトハウスの場合ですと真冬でも湿度50%を下回ることは殆どございません。(機種はRDKR使用)

以上、換気システム選びの参考としてください。

蘆塚

2022.04

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