トリプルガラス窓のメリット
今回はトリプルガラス窓のメリットについてお話しさせて頂きます。
前回に、早く“トリプルガラスの樹脂や木製枠の窓が普通の窓”となるようにといった内容を書かせて頂きましたが、では具体的に何が良いのか?
先ず1つ目は、当然ですが断熱性能が良いです。U値が1前後になるので、現在国内で主流のアルミ枠にペアガラス又はアルミ樹脂複合枠にペアガラス(U値が2.3~4程度)から比べると、2倍から4倍ほど良いことになります。これだけ性能が違うとさすがに体感ですぐ分かります。冬場でも基本的には結露しないです。
2つ目、フレーム(枠)の構造が堅牢。これは、トリプルガラス専用につくられている場合ですがペアガラス用の窓から比べると奥行(厚み)寸法が異なります。1.5倍程度はあるために剛性が高く歪みが少ない印象。
3つ目、気密性が良い。これは、気密測定を行うと分かりやすいのですがトリプルガラス専用に造られているものは窓種類も漏気しにくいタイプのものが選択されており、フレーム剛性も高い為、隙間が極めて少ないです。どうしてもペアガラス用のものは漏気しやすいで隙間風があります。
4つ目、外からの音が静か。気密性が良いのとガラスが3枚あるおかげで外部からの音を遮断します。当然、室内の音も外へは漏れにくいです。
以上の4つが主なメリットになりますが、逆にデメリットは何でしょうか?
ペアガラスの窓から比べると価格は高くなります。でも、これはデメリットになるのかな?とも思っています。原価などを考えてもコストアップの要素しかないので仕方ないのかと...ただ、以前より全体的な採用率が増えている為に流通コストは確実に下がっている傾向です。
あとは、しいていえば運ぶときに重いです。これも構造やガラス内容を考えると仕方ないかと...ですが、設置されてからの開閉には、特には影響ないので住人の方には関係ないです。
デメリットはこんな事ぐらいしか思い浮かばないです。とにかくメリットの方が大きいのと、数年前には無かった選択肢が現在では選ぶことができますので、これから建築をされる方は、ぜひ、良いチョイスをして下さい!
蘆塚
2019.09